出し巻き卵

今も昔もお弁当のおかずの定番といえる卵焼き。老若男女を問わず、皆さん卵焼きは大好きかと思います。お母さんの作ってくれた甘い卵焼き。砂糖を多く入れるから、よりいっそう黄色が映え、お弁当箱の中でひときわきらきら輝いていました。そして、時は流れ、大人になり、居酒屋で出し巻き卵に出会います。見た目はあまり変わらないのに、味は全くの別物と思った人もいるのではないでしょうか。

 

 

 

かつおぶしや、こんぶなどでだし汁をとり、卵と混ぜ合わせ、ふわっと厚めに焼いた上品な色のアツアツの出し巻き卵。付け合せの大根おろしに、しょうゆを少したらし、出し巻き卵と一緒に口に入れたとたん、ふんわり、アツアツ。そして出し巻き卵をかむと、じゅわっとだし汁がでて、ほんのり甘く、だし汁の作用で味に深みも加わり、本当においしいの一言です。居酒屋で食べる出しまき卵は心もほんわかと癒される料理ですよね。

 

 

 

 

卵は、いわずと知れた完全栄養食品で、昔から滋養強壮食品として用いられていました。映画「ロッキー」でボクシングの試合を控えた主人公のロッキーが生卵をコップに割ってそのままゴクゴクと飲み干すシーンはあまりにも有名ですよね。卵には、タンパク質はもちろん、ビタミンA、B1、B2、Dなどのビタミン群、カルシウム、リンなどのミネラルがたくさん含まれてはいますが、ビタミンCは含まれていません。そこで、出し巻き卵に大根おろしを添えることで、ビタミンCを補いつつ、さっぱりおいしくいただこうという人間の知恵が垣間見れる料理なのです。こってりとした居酒屋料理とのバランスもとってくれる出し巻き卵は、人気の居酒屋メニューとして、これからも愛される料理ではないでしょうか。